プロダクト

土の柔らかさを形づくる卓上で躍動する器

この商品について

 空気圧の変化であったり、重力の重みであったり。あえて手を加えず、自然に生まれた“歪み”や“へこみ”を利用して、躍動感のある器を作り出す小泊良さん。手で触った温もりや、釉薬の流れていく痕跡さえもデザインとして、器に個性を与えていく。

 静岡県で生まれ育った小泊さんは、高校卒業後に沖縄に移り住み、沖縄県立芸術大学で陶芸を学んだ。大学を卒業してしばらくは、高校や陶芸教室で働きながら陶芸を続けて、オブジェを中心に制作していた。器を作り始めたのは、7年前。「根っこの部分や基本的なことは同じ」と、オブジェの手法を器に取り入れて、作り方を楽しみながら制作している。

 小泊さんの器は、まるで器が成長しているかのように、出合うたびに形や色が変化する。5年前に生まれた形、1年前に出合った色、そして昨日発見した手法。それらすべてが一つとなり、新しく生まれた形へと結びついていく。

「オブジェを作る時の“楽しさ”を器に持っていきたい。使う人が『あんな料理を盛ってみたいなぁ』と、イメージを起こさせる器でありたい」

 それは陶芸家からのユーモア溢れる挑戦状。お皿の表にも裏にもメッセージが書き込まれ、使い手は、「どんな料理でこの器に盛るのか」と、思案して挑んでいく。そんな両者のつき合い方も、小泊ワールドの魅力のひとつだ。

 焼き物は、火力であったり、酸素の量であったり、土の素材であったりと、自然界の作用で形や色が変化する。「土の素材と自分との距離感が大切。どこまで人の手を入れて、どこで手を引くのか。そこにおもしろさがある」

 小泊さんは、自然と良好な関係を築き、時には偶然性も楽しんでいる。土の柔らかさを表現することを心がけ、今日も予測がつかない形を作り出している。

メイン写真 : 沖縄ならでは自然の色や香りが器に落とし込まれている。両手でそっと包みたくなるような柔らかさを感じるお椀
写真1 : 年に数回行われる個展に向けて作品づくりに励む。「形の変化を試さないではいられない」と創作意欲にわく小泊さん
写真2 : 大学時代に学んだ壺屋焼の伝統技法は現在も使っている。表面の柄は、釉薬を埋め込むことで色を出す「象嵌」という技法を使用
写真3 : 器として考えると、アート要素を取り入れた独創的なフォルムも多いが、決して奇抜ではなく、暮らしの風景に溶け込む
写真4 : 今帰仁村の山間にたたずむ自宅兼工房。緑に包まれた環境の良い仕事場で毎日制作に没頭する
写真5 : 一点一点、器の表情が異なる。過去に作ったものは振り返らず、常に新しい形を追い求める

文=草野裕樹(ミクロプレス)
写真=青塚博太
ディレクション=momoto編集部

ここがフラッグシップ!

土の柔らかさや質感を大切にして。日常生活の一部を切り取ったような、暮らしにになじむ器を展開

碗 - 小泊 良

小泊 良
1970年静岡県生まれ。高校の美術科を卒業し、沖縄県立芸術大学で陶芸を学ぶ。卒業後は那覇高校で臨時教師を務めて陶芸を続け、2003年に「陶・よかりよ」にて沖縄で初の個展を開く。現在は、年に数回開かれる個展を発表場として作品作りに励んでいる。県内での販売は、「陶・よかりよ」、「Flagship OKINAWA」にて。

商品についてのお問い合わせ

フラッグシップ沖縄 事務局
株式会社 アドスタッフ博報堂内

住所:那覇市久茂地3-17-5 美栄橋ビル3F
電話:098-862-4671
FAX:098-862-1589
e-mail:info@flagship-okinawa.jp

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