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“ゆるキャラ”的な空気感をまとう人気作家の琉球張り子

この商品について

 手作りならではのほのぼのとしたフォルムや、南国らしい鮮やかな色使いが魅力の琉球張り子(りゅうきゅうはりこ)。明治以降、毎年旧暦5月4日(ユッカヌヒー)に開かれていた玩具市で「健やかに育つように」との願いを込めて、親が子に買い与えていたという沖縄の郷土玩具だ。もともと張り子専門の職人がいたわけではなく、ウシアーシ(闘牛)やホートゥグヮー(鳩)など沖縄の身近な動物や風物を題材にして、漆職人や焼き物職人が仕事の合間の手慰みに作っていたものといわれている。大正以降はブリキやセルロイドといった大量生産のおもちゃの出現によって衰退してしまったが、今また、若き作家達の手で「沖縄の真心」が込められた新しい琉球張り子が生まれ、注目を集めている。

 首里にある「玩具Road Works」の店主、豊永盛人さんもそのひとり。現存する琉球張り子や日本各地の郷土玩具を参考にして、2001年から独学で琉球張り子を作り始めたという豊永さん。ウッチリクブサー(起き上がり小法師)やジュリ馬といった古典的な作品から、ユーモア溢れるオリジナル作品までを手がける豊永さんの琉球張り子は、とぼけた表情がどこか“ゆるキャラ”的。沖縄とは直接関係のないモチーフであっても、見る人の心をホッと和ませる南の島の空気感をまとっている。今では、県内外でその作品を心待ちにしているファンも多い、人気の琉球張り子作家だ。

「おもちゃを手にした時のわくわく感を大切にしたい」という豊永さん。代表的な作品である「ミルク神」は、ニライカナイという海の向こうにある楽園から、五穀豊穣をもたらすという八重山諸島の神様がモチーフ。ふくよかなミルク神の頭の部分を外すと、遊び心いっぱいの仕かけも。おめでたい玩具として出産祝いや結婚祝いに求める人も多く、県外で開催される沖縄物産展でも人気が高い。

メイン写真 : 琉球張り子のミルク神。素材は紙、高さ約19cm、横幅約11cm、奥行き約7cm、5,250円
写真1 : ミルク神の頭を外すと中に人が。遊び心いっぱいのユニークな仕かけ
写真2 : 古典的なモチーフであっても、形や表情に豊永さんならではの味わいがある
写真3 : 型への紙の張り付け、乾燥、成形、下地作り、絵付けなど、完成までに最低でも5日を要する
写真4 : ミルク神の顔を描き入れる。最も楽しくて、最も緊張する瞬間
写真5 : 顔の表情はイタチの毛筆で描く。筆は用途によって数種類を使い分けている
写真6 : 首里にある豊永さんのお店、「玩具Road Works」

文=原田ゆふ子
写真=武安弘毅
ディレクション=momoto編集部

ここがフラッグシップ!

昔懐かしい琉球玩具を今に引き継ぎ、そのエッセンスを汲んだ創作張り子で、郷土玩具の世界に新風を吹かせた

ミルク神 - 豊永 盛人

豊永 盛人
1976年嘉手納町生まれ。沖縄県立芸術大学彫刻科在学中、'98年よりアメリカに遊学し、同年SMFA drawing showに入選。2001年より独学で琉球張り子を作り始め、玩具をテーマに県内外で個展やグループ展を積極的に開催している。'05〜'09年日本民藝館展に連続入選。

商品についてのお問い合わせ

玩具Road Works
住所:那覇市首里当蔵町2-19
電話:098-887-4069
URL:http://toy-roadworks.com/
e-mail:info@toy-roadworks.com

※取扱商品の在庫につきましては上記までお問い合わせください。

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