プロダクト

伝統工芸の美を取り入れた革小物を身近に

この商品について

 沖縄では各地方で染め織りの歴史が根付いており、図柄、技法などに特徴が表れている。中でも、南風原は琉球絣の一大産地として発展した地域であり、今もなおその技術が受け継がれている。琉球絣は他産地の織物と違い、絣糸の生成や「御絵図帳(みえずちょう)」と呼ばれる図柄デザイン、染色、製織など、それぞれの工程を分業制で行なっている。そのため、各工程において熟練した職人技が活き、大量生産にも応えられるほどにまで発展した。
 琉球絣の独特の紋様は「御絵図帳」に描かれた図柄をもとに、束ねた糸を計算された間隔で括り、染め織ることで作り上げる。図柄として採用されているのは、暮らしに関わりある身近なもので、草花や生活道具、雲や鳥など自然を図案化したものが多い。まさに沖縄の暮らしとともに育ってきた織物なのだ。

 伝統工芸品は完成までに手間もかかるため、製品化された商品も高価になってしまう。そのため若い世代が気軽に買える商品になりづらく、ターゲット年齢層が高めだ。そこで魅力ある琉球絣を、幅広い世代に愛されるアイテムを生み出そうと、沖縄県:工芸二次加工技術高度化促進事業の下、プロジェクトが発足し た。
「これまでは反物の生産に特化していましたが、使い手に身近に感じてもらえる商品作りが必要でした。そのためには物作りの技術だけでなく、製品化した商品の魅力を伝えていくことも必要だった」と琉球絣事業協同組合の野原理事長。
そこで、琉球かすりの魅力をより一層ひきたて、多くの消費者に届けるために、バッグや財布などのレザープロダクトを手掛けるデザイナー・福間祥乃氏とのコラボレーションが始まった。デザイナーの福間さんは神奈川出身。沖縄独特の住宅建物を見て、LEGOブロックのような形の面白さと、強い雨風や日差しを防ぐ機能的で美しいデザインの花ブロックに感銘を受けたという。「強い日差しが照りつける日中でも、陰に入れば風が心地よく過ごしやすい沖縄。花ブロックは、そんな沖縄の気候にマッチしたすばらしい建築素材。まさに沖縄の風土を感じさせる」と福間さん。そんな花ブロック越しに見える沖縄の風景は、沖縄らしさのひとつの象徴なのでは…と、花ブロックをモチーフにした「HANA BLOCK for Ryukyu Kasuri」が誕生した。

 平面の革に花ブロックのような切り込みを入れ、その向こうに琉球絣をあしらったデザイン。切り込みの向こうにあしらう琉球絣の色や模様によって、さまざまな表情を見せるのも面白い。シンプルかつ洗練されたデザインで、男女問わず幅広い年齢層に受け入れられる仕上がりになっている。同シリーズのミニバックは、財布や携帯、ハンカチやティッシュなど、日常に持ち歩くものを入れてもスマートな見た目を保ちつつ、十分な収納力があり、カジュアルやフォーマルなどシーンを選ばず使い回せるのもうれしい。「HANA BLOCK for Ryukyu Kasuri」シリーズでは、現在ミニバッグ、カードケースが商品化されており、今後もこの沖縄の風景を連想させるシリーズでは、長財布などの新商品も生み出される予定だ。
「大好きな沖縄の景色を持ち歩くような感覚」で楽しめるミニバッグ。自分用としても、大切な人へのギフト用としても活躍しそうだ。

メイン写真 : HANA BLOCK for Ryukyu Kasuri/36,750円
写真1 : プロダクトデザイナーの福間氏。沖縄らしさを感じる風景として「花ブロック」の印象が色濃く、デザインに取り入れた
写真2 :

琉球絣事業協同組合野原理事長。プロダクトデザイナーとの初のコラボレーションにより、商品の魅力を伝える大切さについて知る良い機会になったと話す

写真3 : 手括りで染め部分と括りの部分を分けていく作業。力強さが求められるため、主に男性の職人が多い
写真4 : 織りの作業。カタンコトンとリズミカルな音を響かせながら織り進める
写真5 : 沖縄独特の建築素材「花ブロック」をモチーフにデザインされたミニバッグ

取材・文=松崎紀子
写真=東正洋

ここがフラッグシップ!

沖縄独特の建築素材「花ブロック」をモチーフにしたデザインに、沖縄の伝統工芸である琉球絣をバランスよくコーディネイトさせている。

HANA BLOCK for Ryukyu Kasuri - 琉球絣事業協同組合+福間祥乃(PRIMITIVE MODERN)

福間 祥乃(ふくま・よしの)
レザープロダクトデザイナー。オリジナルレザープロダクトブランド「PRIMITIVE MODERN」ではデザイン、販売、卸売なども行なう。武蔵野美術大学・同大学院にて視覚伝達デザイン、東京大学大学院にて生態心理学を学ぶ。10代から興味を持ち制作を続けていたレザープロダクトデザインにて、2003年に現在の活動をスタート。「プリミティブでモダンなデザイン」がテーマ。2011年に沖縄に拠点を移したことにより、沖縄ならではの「生命感・存在感をひきたてるデザイン」も テーマにしている。現在は沖縄県や琉球絣事業協同組合との企画でのデザインなどのプロジェクトを進める。

商品についてのお問い合わせ

琉球絣事業協同組合
住所:沖縄県島尻郡南風原町字本部157番地
電話:098-889-1634
URL:http://ryukyukasuri.com/

※取扱商品の在庫につきましては上記までお問い合わせください。

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