プロダクト

亜熱帯気候に育まれたやんばる産スパイスを、オリジナルレシピでブレンド

この商品について

 地球儀を見ると、沖縄はインドやバングラデシュなど世界のカレーどころと同じ緯度。スパイスの栽培に適した、スパイスベルトの中に位置することがわかる。島トウガラシやピパーツ、ウッチン(ウコン)といった香辛料はもちろん、サンニン(月桃)などのハーブ類も、昔から暮らしの中に溶け込んできた。

「ターメリックはウコン、トウガラシは島トウガラシ、ジンジャーは島ショウガ…と置き換えていけば、沖縄県産の素材で、純国産のカレースパイスミックスができるのでは?」

 そんな発想から開発されたのが、やんばるスパイスだ。

 やんばる畑人プロジェクトの母体は、新規就農者の生産者団体やんばる畑人くらぶ。沖縄本島北部で農業を始めたメンバーが集まり、勉強会や共同出荷などを行っている。そこに地域のベテラン農家も加わり、やんばるスパイスの製造に必要なスパイスを供給する体制が整いつつある。スパイスの調合レシピを提供するのはカレー&スパイス伝道師として知られる渡辺玲(わたなべ・あきら)氏だ。流通を担う株式会社野菜ビジネスと、製造を担う地元の食品加工業(有)渡具知、そして飲食店5店舗も加わり、やんばる畑人プロジェクトが起動した。

 やんばるスパイスの特長は、豊かな香りだ。カレースプーン1杯分の量があれば、部屋中がおいしそうな香りで満たされる。2011年4月現在、このやんばるスパイスが楽しめるのは、プロジェクトに参加している五つの飲食店(すべて名護市内)。それぞれがオリジナルレシピの商品を提供している。

「第一弾は、沖縄県産素材を58%使用しましたが、今後はやんばる産素材100%を目指します。2011年5月には業務用スパイスミックス、翌6月には家庭用スパイスミックスを発売します。また、県産素材を使ったスウィーツやカレールー、直営ショップなども展開していきたいですね」
と言うのは、プロジェクトの中心メンバーで農業法人クックソニア代表の芳野幸雄さん。BUTANO KINOBORI(ブタノキノボリ)オーナーシェフの満名匠吾さんは、プロジェクトへの思いをこう語る。

「当たり前にあるものを見直して、新しい交わりを創造したい。スパイスは、混じりあって一つの味を成す。いろんな風味が出てくるから、面白いんです。このプロジェクトも同じ。参加者一人ひとりがスパイスになって、一緒に元気な地域を作りたいですね」

 地域の人々が大切に育む、モノづくりのカタチ。農・商・工の連携から生まれたやんばるスパイスは、地域にピリッと刺激をもたらす存在になりそうだ。

メイン写真 : やんばるスパイス。実現は難しいとされてきた、純国産カレースパイスミックスを目指す
写真1 : やんばる畑人プロジェクト参加メンバーの一部。左から芳野幸雄さん、渡辺玲さん、Pain de Kaitoの河本雅一さん、満名匠吾さん
写真2 : やんばる産のショウガは小ぶりだが風味は濃厚だ
写真3 : 乾燥中のやんばる産ペッパー。新鮮なうちはグリーン、乾燥が進むと黒くなる。フレッシュなものをかじると、さわやかな風味が楽しめる。今後配合予定
写真4 : ウッチン(秋ウコン)。沖縄では古くから、乾燥させて健康茶にしてきた
写真5 : シナモンの一種で、カラキという木の葉。沖縄では葉よりも根が薬として珍重されてきた現在、安定供給をめざして栽培中で、今後配合予定
写真6 : Pain de Kaito(パン・ド・カイト)ではもちもちスパイシー(1個150円)を販売。モチモチした食感で、かめばかむほど口の中にカレーの風味が広がる。写真右奥はもちもちスパイシーレタスサンド150円、左奥は季節の野菜グリエサンド200円〜。
写真7 : BUTANO KINOBORIでは食肉加工品を開発。手前はやんばるスパイシー手作りソーセージ950円、奥はやんばるスパイシーリエット560円
写真8 : Pain de Kaito 名護市宇茂佐1409 電話:0980-53-5256
写真9 : BUTANO KINOBORI 名護市宮里4-4-31 名桜ビル1F 電話:0980-43-0535

文=いのうえちず
写真=宮市雅彦
ディレクション=momoto編集部

ここがフラッグシップ!

地域の生産農家と飲食店が一緒になり、流通や外部アドバイザーを巻き込む形でモノづくりをスタート。スパイスのプロフェッショナルに参加してもらうことで商品としてのクオリティを担保する一方、流通の側から何をどれだけ生産するかという逆算をすることでロスの少ない生産を可能にした。国産スパイスでのカレー粉製造は困難という業界の常識に、沖縄だからこそ可能なモノづくりで挑む

やんばるスパイスミックス

やんばる畑人プロジェクト
2010年に発足。生産者団体やんばる畑人くらぶ、流通の株式会社野菜ビジネス、地域の飲食店がタッグを組み、カレー&スパイスの伝道師・渡辺玲氏をアドバイザーに迎えて、オリジナル商品を開発する。上記2店舗の他にやんばるスパイスが楽しめる飲食店は、やんばる島豚七輪焼き満味(電話:0980-53-5383)、くうのむところSOIL(ソイル)(電話:0980-43-0307)、シーサイドカフェBlue Trip(ブルートリップ)(電話:0980-54-3541)の3店舗(いずれも名護市内)。

商品についてのお問い合わせ

やんばる畑人プロジェクト
email:yukio-haruser@siren.ocn.ne.jp
URL:http://www.haruser.jp/

※取扱商品の在庫につきましては上記までお問い合わせください。

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