プロダクト

ニットデザイナーが故郷沖縄でみつけた色、紅型

この商品について

 東京で服飾業界に身を置いていた渡名喜はるみさんが人生の分岐点で見つけたもの、紅型。以来、沖縄に生まれ育った自身を表現する手だてとして「渡名喜はるみの紅型」を模索してきた。「紅型三宗家」の一つである城間びんがた工房で七年半学び、さらに京都で染織の化学理論を学んだ後、1996年に晴れて独り立ち。工房の名前は、沖縄の梅雨明け間近に吹く夏至南風(カーチーベー)にちなんだ。六月は本人の誕生月でもある。「紅型はお天気と相談しながら作るもの。風も重要な要素です。毎日、湿度計を見てからその日の仕事の内容を決める」のだそう。

 デッサンを描くところから始めて、そして「すべての工程がそれぞれに楽しい」ながら、わけても感動的な最終段階の水元(みずもと。生地に伏せ置いた糊を洗い落とす作業)まで、一人でこなす。どの作業も誰にも任せられない、渡名喜はるみの仕事である。工房の端から端へ広げた布に一筆一筆、色をすり込んでいくさまは、修行僧が写経をしているかのような緊張感がある。

「紅型はハレの日のものであってほしい。着る人の、身にまとう人の特別な日のもの」という思いで、主に着尺や帯地を制作してきたが、12年ほど前から薄く透けるオーガンジーを使ってショールを染め始めた。少女時代の憧れの素材であるオーガンジーに、イジュ(ツバキ科)の花や蛍、波と星砂など、沖縄ならではの身近な自然を手のひらでそおーっとすくい取ったかのような優しさで描く。そしてそのどれも夏至南風によく似合う。

メイン写真 : オーガンジーの布にこぼれるように咲いたイジュの花。105p×200p
写真1 : 絽ちりめんに笹の文様を大胆に配した制作中の夏帯。筆で色をすり込んでいる
写真2 : デザイン画を描いてから作品が生まれるまでの長い道のり
写真3 : イジュの花のショール(部分)
写真4 : 顔料の色に染まった愛用の刷り込み用の筆や刷毛が出番を待つ
写真5 : お気に入りのショールを羽織って、ガジュマルの木の下で

写真=須磨尚生
ディレクション=momoto編集部

ここがフラッグシップ!

一枚の布が、心に華やぎをもたらしてくれる、勇気づけてくれる。そして、背筋をぴんと伸ばしたくなる

紅型ショール - 夏至工房

渡名喜 はるみ(となき・はるみ)
紅型作家。那覇市首里出身。美大を卒業後ニットデザインの仕事を経て、帰郷。城間びんがた工房で研鑽を積み、ポリテクカレッジ京都で染織を学ぶ。1996年に夏至工房を設立。第七回りゅうぎん紅型デザイン公募展に「夏至南風の吹く日」で大賞を受賞。

商品についてのお問い合わせ

夏至工房
住所:那覇市首里儀保町3−44
FAX:098−884−2064

※取扱商品の在庫につきましては上記までお問い合わせください。

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