プロダクト

伝統の絣柄を透明感ある琉球藍と植物染料の配色で表現

この商品について

 琉球藍やフクギ、ヤマモモなど植物染料の優しい色合いが織りなす絣模様、グラデーションの縞、無地の空間を生かすために組み合わせた経絣。真栄城興茂さんが生み出す琉球美絣は、繊細な色使いや透明感、奥行きを持たせた空間美に品格が漂う。

 琉球美絣とは真栄城家の絣のこと。興茂さんの父、興盛さんは沖縄で受け継がれてきた琉球絣とは一線を画す自身の絣織を「琉球美絣」と名づけた。琉球藍の染色にこだわり、地色を白抜きする抜染や細かい柄を生み出す絣括りなど独自で考案した技法を取り入れた「真栄城の絣」が琉球美絣だ。早くに父を亡くし、母が守り継いでいた家業を興茂さんが継ぐ意思を固めたのは本土の大学在学中だった。沖縄の本土復帰後、粗悪な藍絣が出回り、「本物を伝えていくためには自分が作るしかない」と突き動かされた。

 父とは違う、興茂さんの琉球美絣を模索する中、真栄城家が守り継いできた琉球藍へのこだわりはもちろん、藍の濃淡や植物染料との配色のアレンジに魅せられるようになっていった。また、沖縄の伝統の絣柄をしっかり踏まえた上でそこから独自の感性で柄を創作した。絣模様はアレンジの遊び心が過ぎるとそれは普段着にしかならない。作品としていかに品格をもたせるかが鍵となった。例えば、興茂さんの作品のひとつ、「蛍」。伝統の十字絣に黄色を加えることで、蛍をイメージした。

 興茂さんは染めの要である琉球藍も「自分で染めるものは自分で確保したい」と思うようになった。25年前から琉球藍の産地、本部町伊豆味に居を構え、泥藍づくりにも励む。

 銀座でも京都でも、どの町にも合う色使いだが、洗練された琉球美絣が沖縄を感じさせるのは色なのか、柄なのか、テーマなのか。「沖縄で織っている意味、私が作る意味を着物に表現したいと思っています」

メイン写真 : 左から「光」、「雨音」、「瞬」、「蛍」。「雨音」は経縞で雨音の強弱や光の明暗を表し、西部工芸展の朝日新聞社大賞を受賞
写真1 : 家業を継ぐという責任感と義務感で始めたが、気鋭の父や母の血筋を信じ、糸と向き合い、染めと向き合う。今、ようやく「おもしろい」と思えるまでに
写真2 : 「竹」。ハンノキで染めた淡いグレーの地色に経縞で緑や藍の濃淡を織り重ね、古典柄の「竹の節」を興茂さん流に表現した。夏物は透けすぎない風合いが命。強いよりをかけた細い絹糸でしゃり感を出す。着物は仕立てによって柄の位置が変わってしまうもの。すべてが均等な柄ならば問題ないが、仕立てた時に背縫いなのか、脇なのか、すべてを頭で描いて意匠を考案する
写真3 : 木綿の糸は16色にまで染め分ける
写真4 : 藍が発酵する際にできる泡を藍花といい、その状態で発酵を見極める。藍の染め液は発酵すると緑色だが、空気に触れると糸は藍色に
写真5 : 基本的には反物を織っているが、帯の織りも少しずつ増えている
写真6 : 経糸をグラデーションの縞に配列して、巻き取り機で巻き取る
写真7 : 「LOVE」の文字もすべて古典的な絣柄の組み合わせ

文=西野美和子
ディレクション=momoto編集部

ここがフラッグシップ!

琉球美絣とは真栄城家の絣のこと。家伝の技法を守りながらも、琉球藍やフクギ、ヤマモモなど植物染料の色合いが織りなす絣模様やグラデーションの縞など、新たな感性を注ぎ込んだ

真栄城興茂(まえしろ おきしげ) - 琉球美絣(りゅうきゅうびがすり)

真栄城 興茂
1955年、那覇市生まれ。'83年、沖縄タイムス社主催沖展 沖展賞受賞。'87年、本部町伊豆味に「美絣工房」を開設。'94年、日本伝統工芸展 初入選、文部大臣賞受賞(受賞作品を文化庁買い上げ)。'96年、日本伝統工芸染織展 文化庁長官賞受賞。'98年、沖縄タイムス芸術選賞 大賞受賞。2003年、西部工芸展 朝日新聞社大賞受賞、真栄城興茂織作品展を浦添市美術館で開催。沖展会員、日本工芸会会員。

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