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進化するオリジナル島ぞうりの世界

沖縄には「島ぞうり」と呼ばれる日常履きのサンダルがある。ビーチサンダルと同じような形状だが、他の地域とは異なり、夏場の季節商品ではなく、通年販売されているのが特徴。最近、オリジナルの彫りを施した「島ぞうり」がちょっとしたブームだ。このオリジナル島ぞうりに着目してみた。

2003年に「島さばタトゥー」を開発した琉球ぴらす

 沖縄の人々に愛される「島ぞうり」。ここ数年、この島ぞうりにオリジナルの彫りを施したものが人気だ。国際通りを歩いてみると、あちらこちらで似たような商品が目を引く。ネーミングも、「島さばタトゥー」、「島ぞうりアート」、「島ぞうりカービング」などさまざまで、特に一定していない様子だ(この記事内では、便宜上オリジナル島ぞうりと呼ぶ)。価格も幅広いが、廉価版を見ると彫りが粗いものや、彫りではなく表面にプリントしてあるだけのものも。大まかにいって、手の込んだものほど値段もそれなりになるという傾向がある。
  2003年、「島さばタトゥー」を商品化した琉球ぴらす。このトレンドを牽引してきたリーダー的存在だ。代表取締役の翁長優子さんによると、サーファー達が島ぞうりに自分のイニシャルを彫っているのを見て、ヒントを得たという。
  「イニシャルじゃなくて、絵にしたらかわいいかも、という思いつきで始めました。最初は彫刻刀で彫ったりして試行錯誤しましたよ」
  オリジナル島ぞうりを、誰が最初に彫り始めたかを特定するのは難しい。今でこそ、オリジナル島ぞうりは2000円以上するものだと、付加価値を認める社会的コンセンサスが得られているが、初期のころはお客様に叱られることもあったとか。
  「島ぞうりは数百円で売っているものです。沖縄の人はみんなそれを知っているから、地元の人ほど『島ぞうりが、なんでこんな2000円以上も!』という反応でした。自分達としては、彫ることで付加価値をつけているつもりだったんですが、最初はそれが理解されませんでした。逆におもしろがって買ってくれたのは、観光客の方です」
 と、琉球ぴらすで島さばタトゥーを担当する翁長麻貴子さんはいう。今では地元の人と観光客で買い方にハッキリと違いが現れているとか。
「ウチナーンチュは県外へのお土産用とか、プレゼント用という方がほとんど。逆に観光で来られた方は自分用が一番多くて、次がプレゼント用ですね」
  翁長優子さんは、オリジナル島ぞうり市場が大きくなっている現象について、こう語ってくれた。
「ウチも早い時期から始めたというだけで、特にまねされたとかいう気持ちはありません。むしろ、市場が大きくなって、完成度の高いものや、いろんな作家さんが出てくるのはいいことだと思っています」

琉球ぴらす店内の「島さばタトゥー」コーナー。Tシャツや雑貨など沖縄色の豊かな店内で、ひときわ目を引く琉球ぴらす店内の「島さばタトゥー」コーナー。Tシャツや雑貨など沖縄色の豊かな店内で、ひと際目を引く

店頭でネームを入れる翁長貴子さん。初期はショップスタッフが自宅で手作りしていたが製造が追いつかず、今は専任スタッフが製作する。店頭ではネームを彫る程度店頭でネームを入れる翁長麻貴子さん。初期はショップスタッフが自宅で手作りしていたが製造が追いつかず、今は専任スタッフが製作する。店頭ではネームを彫る程度

琉球ぴらす店頭。観光客でにぎわう国際通りから一歩入った、浮島通り沿いにある琉球ぴらす店頭。観光客でにぎわう国際通りから一歩入った、浮島通り沿いにある

海ガメ、ブーゲンビリア、ゴーヤー、三線、マンタなど、沖縄モチーフのデザインが定着海ガメ、ブーゲンビレア、ゴーヤー、三線、マンタなど、沖縄モチーフのデザインが定着

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