プロダクト

使いやすさを意識した用の美。時代を超えて、新しさを放つ

この商品について

 奥原硝子製造所は、人間でいう還暦を超えた老舗のガラス製造所。戦後の混乱が続く1952年、ガラス職人の奥原盛栄と島袋栄松によって、再生ガラスを利用するという戦前の技法を受け継ぎ設立された。当初はランプのほやや漬け物瓶などの生活雑器を作っていたが、沖縄に駐留する米兵が本国への土産品として着目して以来、米兵の要望に応えてワイングラスやパンチボウル、キャプテンボトルなど製品の幅を広げ、技術を磨きあげた。

「カラス口ソース入れ」もその一つ。米兵が持ち込んだ見本を、見様見まねで作ったのが原点だ。窓に使われている板ガラスを原料に使い、ボディの基本は型吹き法で成形し、取っ手や注ぎ口は一つひとつ職人の手に委ねられる。一見、何の変哲もないデザインだが、シンプルさの中に用の美が隠されている。
 例えば、縦に一本の線が引かれているカラス口。ソースを注ぐ時、このラインが通り道となり、液垂れがしにくいように工夫されている。ラムネ瓶の玉を思わせる丸みを帯びた蓋は、喉口にぴたりと納まるように大きさと長さが調整されているなど、細部に渡って職人の心意気を見て取ることができる。

「客の要望するものを形作るのが職人の仕事。あくまでも職人に徹したい」と語る桃原正男社長。しかしそれはかたくなではなく、再生ガラスを使うという伝統を守りながら、使いやすさなどを加味しつつ進化を続けている。奥原硝子製造所の信条とも言える技術力の高さは、使うほどに手に伝わってくる。※2011年1月現在の情報です。

メイン写真 : 懐かしさと新しさが融合するカラス口ソース入れは、半世紀を超えて支持されるロングセラー。シンプルなデザインゆえに用途の幅が広がる
写真1 : 飴状になったガラスは短時間で固まってしまうため、ガラスづくりはチームワークが命。精密な機械のように動きに無駄がない
写真2 : 高い技術力が求められる注ぎ口は、ガラスの性質や技法などを知り尽した熟練工だけが担当することを許されている
写真3 : 型吹きの枠はガラス製造所の命ともいえる道具の一つ。沖縄戦で奇跡的に残った戦前の型が今も使われている
写真4 : 再生ガラスの原料となるのは清涼飲料水の空き瓶や板ガラスなど。ラベルを剥がしたり、ガラスの性質ごとに分別するなど手間がかかる
写真5 : 奥原硝子製造所2代目社長であり、現代の名工の桃原正男氏。「家庭で使ってもらえる普段づかいのガラスを創りたい」が口癖だ
写真6 : カラス口ソース入れ 高さ15cm 胴回り9.5cm 容量360ml

文=中里智英子
写真=こうちまき
ディレクション=momoto編集部

ここがフラッグシップ!

琉球ガラスの伝統の技法を使いながら高いクオリティーを生み出す

カラス口ソース入れ - 奥原硝子製造所

奥原硝子製造所
沖縄県で最も歴史のあるガラス製造所。1952年の設立以来、原料に再生ガラスを使い、吹きガラス技法で成形するという琉球ガラスの伝統を守り続けている。再生ガラスならではの風合いと手づくりならではの温かみを持ちながらも、機械のような精密さを持ち合わせ、客のリクエストに応じた製品づくりにも職人魂をのぞかせる。

商品についてのお問い合わせ

奥原硝子製造所
住所:那覇市牧志3-2-10 てんぶす舘2F
電話:098-868-8885
営業時間:9時〜18時
定休日:木曜日(ガラス工房)

※取扱商品の在庫につきましては上記までお問い合わせください。

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