プロダクト

トンボ玉の世界に棲む生き物達。リアルとファンタジーが交差する

この商品について

 わずか親指の先端ほどの大きさ。普段、こんな小さな世界に目を凝らすことはめったにないが、増永さんのトンボ玉を手にすると、時間を忘れてしまうほど。小さな玉の中に広がる世界に見入ってしまう。まるで生き物がそのまま閉じ込められているかのようだ。トンボ玉は、穴のあいたガラス製の玉のことで、すべてガラスで作られている。

 海や森の生物をモチーフにしたリアルな世界を生み出す背景には、増永さんの経歴が大いに関係している。ウミヘビ類を中心とする海洋生物の生態を研究する研究者だった増永元さんは、実際に海や森の中で目にした生き物や、写真で撮影したものなどを忠実に表現し、背景にもこだわりを見せる。

「雨上がりの森」と名づけられた作品は、やんばるの森の生き物がモチーフ。苔むした木の周りに、ヒトヨタケやキソウメンタケなどのキノコ類、赤や瑠璃色の実をつける植物、エゴノキの花、そして裏面にはオキナワヤマタカマイマイなど、冬に見られる生き物達をランプワークで一つひとつ重ね合わせて再現。点打ちや引っかきなど、トンボ玉のあらゆる技法を組み合わせ、目にしたもの、心に焼きついた風景をトンボ玉に閉じ込めていく。

 リアルだけど、どこか幻想的な雰囲気を醸し出しているのは、研究者としてだけでなく、写真・絵画・陶芸などの創作活動も行っている増永さんならでは。アーティストとしての感性が息づいていることに他ならない。

「人々が目を向けない、隅っこにあるような地味なものが好き」という増永さん。その地味さがかえって、新鮮さを感じさせるのかもしれない。

メイン写真 : 雨上がりの森:高さ26.5mm 幅22mm 均整の取れた美しい形にもこだわりを見せる
写真1 : 髪の毛のように細い触手をいっぱいに伸ばす「カミクラゲ」。日本にしかいないクラゲで、体を透けて見える内臓までも表現している
写真2 : 清流を気持ち良さそうに泳ぐナマズを表現した「バイカモの陰で」。水草の梅花藻がゆらゆらと揺らめき、水面には白い花も浮かんでいる
写真3 : インテリアとして圧倒的な存在感を示すが、紐を通せば、アクセサリーや携帯ストラップとして身につけて持ち歩くこともできる
写真4 : こまかな作業が続くため集中力が必要。1カ月に作れる数は20個前後に限られる
写真5 : 古代のトンボ玉が長い年月を経ても光放つように、後世に残り愛され続けるトンボ玉を作りたいという

文=中里智英子
写真=福田真己
ディレクション=momoto編集部

ここがフラッグシップ!

郷愁誘うトンボ玉の世界をアートへと高める、圧倒的な技術力と独自の視点

雨上がりの森 トンボ玉 - 増永 元

増永 元(ますなが・げん)
1973年北海道生まれ。琉球大学大学院理工学研究科博士号取得。琉球大学の非常勤研究員・講師を経て、2007年より本格的にトンボ玉の制作を開始し、’08年に工房「彩元堂」を構える。’09年、グラスタウン第3回GTコンテスト入選、ビーズグランプリ2009ガラス玉部門入選。自身のweb shopやイベントで販売しているが、即日完売することが多い。

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URL:http://saigendo.main.jp/

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