プロダクト

沖縄の風景を映し出す暮らしに笑顔をもたらす器

この商品について

 沖縄の伝統的な焼き物は、ぽってりとした造形の器が主流で、色は伝統釉薬を使った渋目が多い。しかし、金城有美子さんの器は水色や黄色、オレンジなど、沖縄のビーチや空を連想させる明るい色が使われ、形もサイズも個性的。「冬は寒くてあまり動きたくないので、コーヒーが一度にたっぷり入れられる、大きなカップがほしいと思って」と作られたカップは、一般的なコーヒーカップの2倍近くある特大サイズ。こんな日常のちょっとした出来事が、器作りのアイデアになることも。

「気持ちが沈んだ時には作らないようにしている。常に楽しい気持ちで作らないと、使ってくれる人に申し訳ない」

 以前はモノトーンの作品が多かったが、1年近く前から色を使い出し、今年の春に行われた個展では、虹のように何層も色が連なる器を出展した。

「私は色音痴。でも、一度色を使い出したらその楽しさにはまってしまった。今は色を使うことが楽しくて仕方がない」

 と話す金城さんの器は一見カラフルだが、主張が強い色ではなく、さまざまな色が混ざり合った淡い色。ザラザラとした土の質感も大切にして、まるでクレヨンで描いたような肌触りに仕上げている。科学的に作られた顔料と、伝統釉薬をミックスさせることで、派手さを抑えた落ち着いた色を作り出す。周りの景色も器に大きく影響しているため、使う色は四季の変化によって変わっていく。

 器は料理をサポートする日常道具としての役目があるが、金城さんの器にはもうひとつお仕事が。それは食卓の雰囲気を明るく演出すること。器を眺めていると、笑顔を浮かべて楽しくロクロを引く金城さんの姿が浮かんでくるようで、晴れやかな気分になるから不思議だ。

メイン写真 : レインボーカップ2,500円〜(小)直径9cm、高さ7.5cm。色を重ね合わせて、淡い色を作り出す。顔料と釉薬の相性によっても色が変わるため、焼く時は「毎回驚きと感動の連続」だという
写真1 : 黒に塗られた表面を釘で引っ掻くことで、下地の青色が表に現れて模様となる。子どものころクレヨンで遊んでいた手法を器に取り入れた作品
写真2 : 自宅をギャラリーとして開放。伝統釉薬を使った渋目の器は、沖縄よりも本土で人気が高いとか
写真3 : 「作家が器を作り込み過ぎると、日常生活で使えない。使う人が楽しめる余白を残しておくことに気をつけている」と金城さん
写真4 : 自宅で一緒に暮らしている猫のチップ。「納得いかない器を作ると、チップが壊してしまうんです」と金城さん

文=草野裕樹(ミクロプレス)
写真=福田真己
ディレクション=momoto編集部

ここがフラッグシップ!

沖縄の四季を感じる爽やかな色使いが特徴的。空や海、花や植物など、沖縄の景色が器の中に映し出されている

レインボーカップ - 金城 有美子

金城 有美子
1967年沖縄県生まれ。沖縄県立芸術大学大学院修了後、個人で創作活動に励む。以前はモノトーンの作品が多かったが、最近は黄や水色などのカラフルな色を使用し、沖縄の風景を表現する。個人活動以外にも、木工、漆、紅型、ガラスなどの別分野のアーティストと「ti tu ti(ティトゥティ)」を結成して活動中。

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