プロダクト

何年も試行錯誤を重ね、やっと生まれた沖縄県産茶葉100%の美味なる紅茶

この商品について

 商社勤務時代、紅茶関係の仕事でスリランカへ移住。紅茶の本場で、栽培から製造、テイスティング、ブレンド技術を学んだのが、沖縄ティーファクトリー代表の内田智子さん。当時、仕事で訪れた沖縄で亜熱帯の太陽と痩せた赤土を見た瞬間、沖縄は本当に美味しい紅茶を作る産地になれると確信したという。

「スリランカでは、痩せた赤土を『神様にしか創れない、紅茶の土』といいます。一般的な農業では嫌われる赤土は、実は良質の茶葉を育てるには最適の土壌。また、世界地図を広げて見ると、有名な紅茶の産地があるのは、北緯30度以南のティーベルトゾーン内です。沖縄本島は、インドのアッサム地方と同じ北緯26度ですから、紫外線も強い。紅茶栽培に適した島なんです」

 緑茶の旨味成分はアミノ酸であるのに対し、紅茶の美味しさを作る主成分はタンニン。強い紫外線を浴びてこそ、タンニンを多く含む茶葉が育つのだ。内田さんは1995年に活動の拠点をスリランカから沖縄へ移し、2000年から沖縄県産紅茶の製造を始めた。だが、自らが納得できる紅茶ができるまで、県産茶葉100%の紅茶は売らないと決め、輸入品とのブレンド紅茶を販売してきた。満を持して「琉球紅茶〜月夜のかほり〜」を発売したのは、2009年。100グラム1万円の紅茶は、東京新宿の百貨店での限定販売で、あっという間に売り切れた。

 沖縄ティーファクトリーでは、日本産の希少な「べにほまれ」の苗木を契約農家に提供し、有機無農薬で栽培してもらうというスタイルをとっている。手摘みした茶葉は、丁寧に手もみして、発酵、乾燥させる。日中、たっぷりと紫外線を浴びた茶葉を、日の暮れる夕方から月の出る宵の口にかけて摘み、翌日気温の高いうちに手でもむ。
「手もみしていると、ある瞬間にポッと温度が上がる。葉が発酵を始める瞬間がわかるんです」

 と、内田さん。同じ地域の中でも、畑によって茶葉の味わいは異なる。絶妙なバランスでそれをブレンドできるのは、内田さん自身が高度なテイスティング技術を持つブレンダーだからだ。
「私どもがやっていることのすべては、一杯の紅茶に表れます。生産農家さんが苗を植え、しっかり栽培してくださるおかげで、私どもは思い描いた紅茶を作ることができる。この幸せには、本当に感謝しているんですよ」

 契約農家は増え、現在は1万2千坪もの茶畑を確保した。茶葉の生産量は、2010年には約1トン、翌'11年には2〜3トンに増える見込みだ。農家とメーカーが一体となり、琉球紅茶はこれから世界の市場を狙う。

メイン写真 : 沖縄の水は硬水。英国の水に近い水質のため、実は紅茶をいれるのに合っている。
写真1 : 「琉球紅茶〜月夜のかほり〜」の茶葉。手摘み・手もみで一芯二葉の形を保っている茶葉が多い
写真2 : 和紙で包んだパッケージも印象的。「琉球紅茶〜月夜のかほり〜」(30g3,500円)
写真3 : 金武町産の茶葉は、芯の部分にゴールデンチップと呼ばれる産毛がびっしり生えている。高級紅茶の証そのもので珍重されるが、紅茶をいれるとカップにホコリが浮かんだように見えることも。また、パッケージの中に葉から抜けたゴールデンチップが残ることもある
写真4 : ズラリと並んだテイスティングカップ。一番手前が県産茶葉100%の「琉球紅茶〜月夜のかほり〜」。茶葉が空気を含んでふんわりしているのは、機械でカットした茶葉がブレンドされていないため。ポットの中でお湯を含むと、一芯二葉の葉が戻り、二煎、三煎とミルキーでグラマラスな風味が楽しめる
写真5 : 茶葉は、芽の部分だけを丁寧に摘み取る
写真6 : 苗のDNAを特定させるため、茶木は接木で増やす。苗木が育つのに2年、定植から収穫まで3年かかる。本当の意味で地域に根を張らなくては、紅茶産業は成立しない
写真7 : 紅茶栽培に適した、奇跡の赤土。紅茶の栽培に、土壌改良は必要ない
写真8 : 琉球紅茶ラインナップ。和紙のパッケージがプレミアム紅茶ライン。その他はオリジナルブレンドのセカンドライン
写真9 : オリジナルブレンドによる「琉球チャイ」「ハイビスカスティー」なども人気。琉球チャイはやちむんの茶器と、ハイビスカスティーは琉球ガラスの茶器とセットで楽しむことも提案している。写真は「琉球チャイ」の素材
写真10 : 左は金武町で紅茶を栽培している生産農家の与儀実栄(よぎ・じつえい)さん、右は沖縄ティーファクトリー代表の内田智子さん

文=いのうえちず
写真=武安弘毅
ディレクション=momoto編集部

ここがフラッグシップ!

沖縄の気候風土を生かした紅茶産業を、地域にしっかり根を張って栽培から製造まで一貫して手がける一方、沖縄からの紅茶文化の発信にも努める

琉球紅茶〜月夜のかほり〜

株式会社沖縄ティーファクトリー
2000年(平成12年)創業、法人設立は2005年(平成17年)。オリジナルブランド「琉球紅茶」の製造・販売のほか、他社からのオーダーによる紅茶関連商品の開発や販売も。代表の内田さんが講師を務めるティーセミナーも人気。

商品についてのお問い合わせ

株式会社沖縄ティーファクトリー
住所:うるま市石川2313-3 舞天館2F
電話:098-965-4767
URL:http://www.okitea.com/
e-mail:uruma@okitea.com

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