カルチャー

沖縄マニアの情報欲に応える三誌!『おきなわいちば』、『箆柄暦』、『momoto』沖縄発 カルチャーマガジンの今

沖縄の書店の郷土書コーナーには、文化、歴史、戦争、精神世界、写真集など、沖縄にまつわるさまざまな書籍がずらりと並び、その数は膨大。が、雑誌コーナーは年々寂しく、バブル期には、ひと月に何冊も発行されていた雑誌だが、県外出版社の発行するガイドブックをのぞけば、今県内で定期的に発刊されているのはほんの数誌だ。そんな数誌の特徴は、テーマが明確であること、地域に根づいていること、何かと何かをつないでいることなどが挙げられる。県外のリピーターに支持されている三誌を紹介しよう。

おきなわいちば 箆柄暦(ぴらつかこよみ)
観光ガイドブックでは出合えない沖縄の風景も魅力となっている

琉球・沖縄の時代と世代をつなぐワンテーマ・マガジン『momoto』

 数々の雑誌の廃刊、休刊が続いた2009年、12月新創刊した雑誌がある。『momoto』だ。コンセプトは、琉球・沖縄のありのままの姿を通して、さまざまな時代と世代をつなぐ。毎号、ひとつのテーマに基づいて、琉球・沖縄が持つ潜在的なパワーやエネルギーとは何か? 先行きが不透明な今の時代においても、その力はなぜ変わらずに輝きを放ち続けているのか? を多角的に発信することによって、読者と、今の沖縄をつなぐ役割を担うことを目的としている。タイトルの「momoto」は、実在した人物、百度踏揚(ももとふみあがり)から着想したとか。百度踏揚は尚泰久の娘で、歴代の王女の中でも特に政治に翻弄されながらも、たくましくしなやかに生きたとされる人物。『momoto』では、この女性を琉球女性の象徴と捉え、琉球女性のパワーにあやかりつつ、百度=100回でも足を運び、足で見つけた琉球・沖縄の姿を、沖縄から本土へ、世界へと発信したいとの思いを込めたという。

 「これまで移住者や移住を希望する県外の方向けに沖縄を紹介する雑誌はありましたが、沖縄で生きること、そのものに向き合った雑誌はなかったように思います。また、沖縄のありのままの情報を共有できたら、これまでつながっていなかった人達が出会ったり、その情報をもとに会話が生まれたりできるのではないか? そういう皆をつなぐ媒体になりたいと思い創刊しました。『momoto』で取り上げるテーマは生きることそのものですから幅広いです。食べ物はぬちぐすいという考えが根づいている食に対する豊かな精神、地域とシマの情報、歴史や文化、自然への畏敬の念、先祖を敬う沖縄のチム、ククルなど。これらを知ることによってこそ、沖縄での暮らしがもっと豊かなものになるのではないかと私達は考えます」と権聖美編集長。

 創刊号のワンテーマは「琉球パワー」。沖縄におけるパワーの源を、そこで暮らす人、先人達の知恵、食文化、先祖崇拝の心、自然などをキーワードに紐解いていった。中でも沖縄の家庭で祭られているヒヌカン(火の神)を100集めた企画は圧巻で、どの家庭も同じスタイルと考えていたウチナンチューの概念を覆す結果となった。掲載したヒヌカンに二つとして同じヒヌカンがなかったのだ。
  同じ号では、与那国島に飛び、いまでは貴重な洗骨のようすを取材。取材先の家庭からは「記録に残してくれてありがとう」と感謝されたという。

  今後は毎号のワンテーマと連動させたワークショップやイベントも企画し、リアルに人々がつながる場所作りも行っていく予定だとか。7月16日発売のワンテーマは「ワッターリゾート、島ゆくい」。リゾート沖縄における、沖縄の人達の余暇の過ごし方を紹介する。

ディレクション=momoto編集部

momoto

■県内書店・コンビニ、インターネット、県内書店(一部)、わしたショップなどにて販売中
■体裁/A4判 112頁
■ターゲット/知的好奇心の高い中高年を中心とした男女
■発刊予定日/1月、4月、7月、10月の中旬
■発行部数/30,000部
■定価/1,000円(税込み)
■制作/momoto編集部 
■発行/編集工房 東洋企画

問い合わせ先
■企画・制作/momoto編集部  
〒900-0013
沖縄県那覇市牧志1-3-14-3F
URL:http://www.momoto.net/
■発行・広告に関するお問い合わせ/編集工房 東洋企画
〒901-0305
沖縄県糸満市西崎町4-21-5
電話:098-995-4444
FAX:098-995-4448
URL:http://www.toyo-plan.co.jp/
※琉球史上、百度踏揚という名の女性は複数存在するが、雑誌『momoto』では、最も有名な尚泰久の娘をイメージ。表記には「百十踏揚」、「百渡踏揚」など諸説あり

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